死者のためのミサの叙唱

死者のためのミサの叙唱のなかに、「信じる者にとって、死は滅びではなく、新たな命への門であり、地上の生活を終わった後も、天に永遠のすみかが備えられています」ということがあります。

死は新たな命への門ですが、その門を怖がる人は多い。けれども、皆この門を一度通ったことがあるはずです。子供は「神からの預かりもの」というでしょう。だから、生まれる子供は神の世界からこの世に入った時にこの門をくぐったわけです。子供は生まれてくるとよく泣きますね。安心できる世界から、不安定な世界に入ってくるから。そして、数年たつと慣れてきて、執着心も生まれてきます。だから、この門をくぐりたくない、と。その門の向こうに新たな命がある。この世とは違う命がある。動物の中で、水の中に生きる動物と、大陸に空気を吸う動物があります。そして、「アンフィビアス」といって、両生類、両方の世界に生活できる動物がいます。人間は、アンフィビアスな動物である。時間と空間の中に生きるし、時間と空間を超えた世界、神の世界にも生きるように造られている。実際、そこから来ているし、こちら側に生きている間は、神について知り、神と親しい関係をもてます。

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